暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

漆椀の入荷について

漆は自然から与えられたもっともすぐれた塗料だといわれています。
それは漆の特性である安全性、接着性、防水性、耐久性、美しさなどによるものです。
それゆえ日本では縄文時代からいろいろなものに使われていましたが、現在はあまり使われていません。
また現在漆が使われていたとしてもほとんどが中国産です。
まして日本産漆をたくさん使った漆器となると、現在ではとても貴重なものになっています。
条件的にはとても厳しい中で、あくまでも日本産漆を使ったしっかりした漆器を作ろうとしているのが会津の相田啓介さんです。
先日、相田さんの仕事場を訪ねた際に、作業工程を説明していただくとともにこのお椀を仕入れさせていただきました。
このお椀は値段は少し高いのですが、長い目で見ると安くつくのではないかと思います。下地作業が時間をかけてきちんとなされているので、丈夫で長持ちがします。しかも使っているうちに漆の美しさが増してきます。破損した場合には修理も可能です。ほんとうの漆器のよさが感じられる器です。
10月10日には当店で相田さんの講演と懇談が予定されています。漆器について何でも質問してください。
瓜椀(けやき)

3.8寸椀(けやき)