暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

古九谷、再興九谷そして青窯

古九谷はどこで作られたのかという論争が長年ありましたが、今では1640年代はじめから1660年頃までに有田で作られたということになっています。古九谷という名称ながら実際は古伊万里の初期の色絵磁器で一つの様式なのです。
その特徴は大胆かつ繊細な意匠と色彩にあるように思います。
あの魯山人も絶賛し、古九谷風の器を作っています。
江戸の後期になると再興九谷がおこり加賀地方で盛んに色絵磁器が作られました。
そして現在の九谷も盛んに色絵の磁器が作られていますが、青窯の作品にも脈々と古九谷の伝統が息づいているように思います。

(古九谷 雉絵角皿)

(再興九谷 海老絵菱形皿)