暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

2009-01-01から1年間の記事一覧

年の暮れに

当店も明日でこの一年の営業を終えます。ひとえに皆様のご支援で続けられたと感謝申し上げます。 これからも、お客様に喜んで使っていただける器を扱って参りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また私の拙いブログにお付き合いいただきありが…

小鹿田の坂本浩二さんの甕、壺および信州の菊地克典さんの正方盆の入荷について

かねてより、お客様からご注文いただいていた傘立て用の甕および花生け用の壺を小鹿田の坂本浩二さんにお願いしておりましたが、この度入荷し無事納めることができました。 高さ50センチにもなる大物で、坂本さんの技と小鹿田焼きの伝統が一体になった見事…

旅行番外編

今回の旅行で京都ではあまり時間が取れなかったので、少ししかお店を回れませんでした。 一つは旅館俵屋さんの遊形。ここには当店で扱わせていただいている、杉本立夫さん、、辻村塊さん 、柏木円さん、村田森さんの器が展示販売されているので、京都に来た…

大吉(骨董店、茶房)及び村田森さん宅への訪問

今回の旅行でも京都の骨董店大吉を訪問し、杉本立夫さんにお会いすることができました。 杉本さんはまだ健康があまり回復されず、今年も大吉展ができなかったことを少し残念がっていました。 今後も大吉展を開催することは難しいので、体調の良いときに少し…

新たな漆器との出会い

今回の旅行の大きな目的の一つは新たな漆器に出会うことでした。 大阪では天王寺にある舎林を訪ねました。 ここは普段使いの漆器を中心に取り扱う漆専門のギャラリーです。 輪島、木曽のほか20人以上の作家の作品を扱っています。 日本でも珍しいお店だと…

年末年始の休業について

いつも私のつたないブログを見ていただきありがとうございます。 今回の年末年始は下記のとおり休ませていただきますので、よろしくお願いいたします。 記 12月31日(木)〜1月3日(日)までの4日間 (12月30日(水)は定休日ですが休まず営業い…

美濃焼きを見て

先日焼物、漆器などを見たり私用のため土岐市、大阪市、京都市、茅ヶ崎市などへ行ってきました。 今回は土岐市を中心とした美濃焼について書きます。 土岐市には美濃焼伝統産業会館があり、美濃焼の歴史と代表作を見ることができ、また土岐市近在の窯元の作…

画工人渡辺俊明先生の色絵盃

酒好きにとって酒盃はひとつの大きな原点のように思います。 渡辺俊明先生は体調を崩される前にはよくお酒をたしなまれました。 体調を崩された後も食事会などがあると、一杯だけと美味しそうに飲まれました。 私もお酒が好きで、焼物が好きになったのも20…

渡辺俊明カレンダーについて

画工人渡辺俊明先生のカレンダーは、先生が亡くなられた今でも毎年製作されております。 かつては蓮笑庵と画虫居が協力しながら製作してましたが、画中居が廃業されてからは連笑庵が製作しています。 今回も干支の寅を配し、季節感のある素敵なものになって…

九谷青窯の作品の入荷について

先日九谷青窯を訪問し選んだものが入荷いたしました。 今回は季節的なものに考慮し色絵のものを中心に仕入れました。 青窯の色絵の作品は、現在の多くの九谷の中で独特なもののように思われます。 多くの絵付けがいわゆる古九谷をモデルとしながらも、それに…

小鹿田焼作品の入荷について

小鹿田の坂本茂木さんの器が先日入荷いたしました。 坂本さんは日本を代表する名工です。 今回は4寸、5寸、6寸、7寸、8寸、尺の皿、ぐい呑み、徳利、湯飲み、飯碗、どんぶりを作っていただきました。 小鹿田焼は手作りでしかも登り窯で焼かれ、使い易く…

新たな九谷焼、お盆を求めて

11月11日から13日まで石川県内の能美市、加賀市、金沢市へ行ってきました、 能見市では、青窯さんへ赤絵を中心とした器を仕入れに行き(入荷になれば後日お知らせします)、また新たな九谷焼を求めて九谷焼陶芸村をさまよい歩きました。 陶芸村には資…

「辻村塊陶展」、「村田森うつわ展」を観て

先日(11月6日)東京へ行き、この2つの展覧会を観たり、ついでに何軒かのお店に寄ってきました。 池袋東武の辻村さんの展覧会では本人ともお会いすることができ、いろいろ雑談をしてきました。辻村さんは会期中ずっと会場にいらっしゃるそうです。 会場…

秘湯の旅館を訪ねて

久しぶりに妻とともに温泉で一泊しました。 今回は日本の秘湯を守る会の監修による「日本の秘湯」から本県の北塩原村にある旅館米澤屋を選びました。 こじんまりした旅館ですが、お湯もお料理も良く久しぶりにほっとする温泉宿でした。 温泉はしょっぱくて少…

「村田森 うつわ展」、「辻村塊 陶展」のお知らせ

当店でも作品を扱わせていただいております村田森さんと辻村塊さんの個展が下記により開催されます(開催されています)。 お二人とも関西を代表する若手作者です。使いやすくてとても素敵な器を作っています。 機会がございましたら是非ご覧下さい。 記 村…

企画展の終了について 

この度の企画展を本日をもちまして無事終了することができました。ありがとうございました。 これからも、お客様の要望にこたえられるお店になれるよう努めて参りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 なお、しばらくは鍋の季節ですので、引き続き…

取り鉢について

企画展では鍋物等をいただく際の取り鉢として次のような器をそろえました。 大きさはさまざまですが、汁・具が適当に入り使いやすいのではないかと思います。うち4点は京都の前野直史さん、益子の柏木円さんにお願いして作っていただきました。 また、企画…

今回の企画展での漆器について

10月10日、この企画展を記念して会津の塗り師相田啓介さんに当店へお出でいただきました。相田さんは、今日の日本では少なくなってしまいましたが、日本産の漆をとても大切にされている方です。 20人近くのお客様が参集され、相田さんのお話を真剣に聞…

今回の企画展での土鍋について

企画展での主役のひとつが土鍋ですが、取り扱っている主な土鍋をご紹介いたします。 土鍋の説明書きは雑誌「ふでばこ」17号に掲載されたものからとりましたが、いずれも私の自宅で使っている鍋で機能的で美しいものです。 この土鍋は日本の手仕事の傑作だ…

画工人渡辺俊明先生のジークレー版画の展示について

いよいよあさってから当店の企画展が始まります。 皆様に少しでも喜んでいただけるようにと毎日少しずつ準備をしておりました。 その中で壁面が少し寂しいなと思っていたところ、蓮笑庵様のご協力により渡辺俊明先生のジークレー版画を展示させていただくこ…

鍋物の取り鉢について

これからは鍋の季節ですね。 当店では今回の企画展にあわせて、益子の柏木円さんにおでんなどの鍋物をするときに使う鉢を作っていただきました。6寸の浅鉢です。 この鉢のモデルは、画工人渡辺俊明さんが益子で絵付けしたもので、今でも郡山駅前のおばこと…

開店1周年記念「土鍋と漆・器展」について(2)

この企画展のDMができました。 先にこのブログで書かせていただいた内容で、予定通り開催いたします。 皆様のお手元には、10月のはじめにはお届けしたいと思います。 なお、10月10日(土)の企画につきましては下記とおりですので、ご参加くださるよう…

黒鍋(土楽窯)で栗ごはんを炊きました

ある広告紙が今回の当店の企画展(土鍋と漆・器展)を掲載くださるということになり、そのための写真撮りを我家で私が行いました。 妻が土楽窯の黒鍋で栗ごはんを作ってくれました。我家でも時おりこの鍋でごはんを炊きますが、とても美味しく炊けます。 他…

菊地克典さんの[木と漆の器展]を見て

昨日(9/12)菊池さんの器展を見に松本市へ、そしてその後は気にかかっているお店などを見に東京へ出かけました。丁度、大人の休日倶楽部が利用できる期間だったのでラッキーでした。 菊池さんは自分の生活の中から木で作りたいものの形を見出し、そしてこつ…

漆椀の入荷について

漆は自然から与えられたもっともすぐれた塗料だといわれています。 それは漆の特性である安全性、接着性、防水性、耐久性、美しさなどによるものです。 それゆえ日本では縄文時代からいろいろなものに使われていましたが、現在はあまり使われていません。 ま…

開店1周年記念「土鍋と漆・器展」について

お蔭様をもちまして、この10月で開店1周年を迎えることになりました。ありがとうございます。 これを記念いたしまして、伊賀土楽窯の土鍋と会津の塗り師相田啓介さんの漆器を中心とした器展を10月10日(土)〜10月25日(日)まで開催する予定です…

小野正穂さんの器の入荷について

一昨日(8月26日)、急遽益子に行っていました。 午前中は小野正穂宅を訪ねていろいろ雑談するとともに、何点かの器を仕入れさせていただきました。特に7寸鉢が使いやすいと思いました。 小野さんは近日中の個展をひかえ作品作りに忙しそうでした。 午後…

坂本茂木(小鹿田焼)さんの作品の入荷について

先日かねてよりお願いをしていた坂本茂木さんの作品が届きました。 これまではどちらかというと小さいものが多かったのですが、今回は6寸、7寸、8寸皿も作っていただきました。 小鹿田焼は生掛けのものを、登り窯で焼かれているせいか、ロスも多くでるこ…

角偉三郎美術館を訪ねて

この美術館は以前から見てみたいと思っていましたが、なかなか機会がありませんでした。 今回たまたま和倉温泉で学生時代のテニスクラブの同窓会があり、その際に3人の仲間と訪れることができました。これも同窓生の1人(今年1月に病死、当時のクラブのキ…

吹きガラスの入荷について

夏が終わろうとするこの時期に、やっと夏らしい日が続くなんて変なお天気ですね。でも今年は夏らしい日が少なかったためか、ほっとする面もありますね。 さて、以前から注文をしていた長崎のガラス屋さんの吹きガラス製品がやっと入荷いたしました。 輪花丸…