暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

新たな九谷焼、お盆を求めて

11月11日から13日まで石川県内の能美市加賀市金沢市へ行ってきました、
能見市では、青窯さんへ赤絵を中心とした器を仕入れに行き(入荷になれば後日お知らせします)、また新たな九谷焼を求めて九谷焼陶芸村をさまよい歩きました。
陶芸村には資料館、陶芸館、技術研修所、浅蔵八十吉美術館、流通団地があり、古九谷から現在の九谷焼までざっと一望でき参考になりました。
金沢市でも器のお店を何件か回り、主に現在の九谷焼を見てきました(ついでに和菓子屋にも寄りました)。
今回、自宅で使っていてとても気に入っている九谷(?)の角小皿を持参し、作者を探そうとしていろいろな方に聞いてみましたがわかりませんでした。
 作者を探している角小皿(本来は5個組で5色と思われます)


また今回加賀市山中温泉木地師佐竹康宏さんにお会いすることができました。
私はいつも少しでも漆器を日常生活に取り入れられないかと思っていますが、そのひとつとしてお盆があります。佐竹さんはその作者の一人だと本などに書かれておりましたので一度お会いしたかったのです。
お店や自宅で長年使っていてとても気に入っているお盆で、作者がわからないものも持参しました。ひょっとして作者を教えてもらえるのではないかと思ったからです。
佐竹さんには少し体調を崩されていましたのにお会いしていただき、丁寧にいろいろなことを教えていただきました。そして私が持参したお盆もなんと佐竹さんが製作されたものだったのです。とても感激しました。
作品も見せていただきましたが種類は多岐にわたり、いろいろな木を轆轤でその特徴を生かして形作り、主に拭き漆で仕上げています。しっかりした技術で大胆かつ丁寧につくられ、いずれも使う人の立場をよく考えられていると感じました。
3点譲っていただきました。
12月にも個展の開催予定があります。
 お店で使っているお盆