暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

中川自然坊さんの器

私が中川さんの器を初めて見たのは、1990年頃でした。
画工人の渡辺俊明先生から電話をいただき、近く業者の方が中川自然坊という作家の器を持ってくるので見に来ませんか、とのことでした。
日蓮笑庵に伺いますと、業者の方が中川さんの器をたくさん広げていました。それは私が今まで見たことがない器ばかりでした。そして、私は長年このような器を求めていたのだ、そして巡り合ったのだ、ととても感激しました。
土の塊が自然に器になったような形、よく焼かれた表情、使い易そうな大きさなど。私も何点か譲っていただきました。
家で使ってみると、益々器としての本領を発揮するものばかりでした。
その後は、一時期、寝ても覚めても自然坊という時があり、本人宅へ伺ったり、個展を数多く見せていただきました。
そんな縁もあり、お店のオープンの際にご協力いただきました。
お店では小さな展示コーナーを設けています。