暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

村田森さんの器

7月21日から24日まで京都へ行ってきました。
21日には前野直史さんに、22日には辻村塊さんに、23日には村田森さんにお会いしました。
前野さんとは京都市内(骨董店大吉及びそば鶴)で、今後の窯(今年の9月 頃)で焼いていただきたい作品の打ち合わせをさせていただきました。楽しみにしていてください。
辻村さんとは、桜井市の辻村さん宅へお伺いし、お話を伺うととともに、ぐい呑み、徳利、湯呑、カップなどを仕入れさせていただきました。作品が当店に到着いたしまたら写真で紹介させていただきます。どれも素敵なものばかりです。
村田さんとは、大吉の杉本立夫さんのご紹介で初めてお会いしました。加茂川の上流にある緑豊かな村田さん宅を訪問し、いろいろなお話を伺いました。
村田さんは、自分が作りたいものをイメージし、それに向かって情熱をもってどんどん進んでいっているように感じました。古陶を愛し、土、釉薬、造形などをよく研究され、自分なりに解釈した焼物にするために日々悪戦苦闘されているようです。
古陶の写し(単なる写しではなく表情がありしかも線が生きている)をここまでやるのかと正直驚きました。
そして何よりもうれしいことは、ほとんど器を中心に作陶されていることです。形、大きさ、使いやすさなどを自分たち生活(ご家族、お弟子さんたちとの食生活)で確かめながら作り上げているようです。まさに用の美が宿った器です。
種類も多く、値段も良心的です。中には非常にユーモラスなものもあり作陶の巾を感じます。
陶器も磁器も作られますが、今回は磁器のものを多く仕入れさせていただきました。使いやすい楕円の皿もあります。ご覧いただければ幸いです。
今後が益々楽しみな方です。