暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

尾久彰三著「観じる民藝」(世界文化社)を読んで

著者は長年日本民芸館の学芸員として活躍され、退職後もマスコミ、民藝に関する展示、著作などで活動されています。
著書に「愉快な骨董」、「これは「骨董」ではない」、「日本民藝館へいこう」(共著)などがあります。
自分の体験から独特の視点で古民藝などのすばらしさを伝えていて、共感するものが多くあります。
この本は「今までなんとなく美しいと感じて、身近に寄せてきたモノの、写真集みたいな本を、カンじる民藝とでも名付けて出版」したものです。
そしてカンじるも「感」ではなく「観」としました。それは「真に美しいものは、直観でないと見えない」という考え方からのようです。
ものが溢れる現代にあって、この直観で見るというのはとても大切なことのように思います。