暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

牧山桂子著「白洲次郎・正子の食卓」(新潮社)を読んで

先日武相荘へ行った際に売店でこの本は売られていたのですが、旅の途中で重い本を購入すると移動が大変なので郡山の本屋さんで求めました。
内容は長女の牧山さんがお二人が生前に好んでいた料理を作り、白洲家の器に盛るというものです。
料理もさることながら表情のある器たちまた器の使い方の絶妙さそして他の用具との取り合わせなどによって食生活が楽しく豊かに見えます。
料理についてはそれぞれの家庭にはそれぞれの料理があるので特にうらやましいとは思いませんが、器については特定のものにこだわることなく自由に幅広く選んでいますし、またそれらのすばらしさを料理によって引き出しているのはさすがです(特にヨーロッパの器の使い方が素敵です)。
食と器はやはり本来一体なのだと思わせる本です。
機会がありましたらご覧下さい。