暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

「やきもの歳時記」(石洞美術館)を読んで

今年の1月に東京へ行った際に石洞美術館へ寄りましたが、それはかねてより古染付の器が日本で一番充実した美術館と聞いていたからです。
しかし行ってみると、企画展のため古染の器は展示されていませんでした。
企画は浜田庄司氏の作品を中心とした展示でそれはそれでよかったのですが、一方では少しがっかりしました。
そしてその際にこの本を購入してきました。しばらくそのまましておいたのですが最近読んでみました。
この本は「佐藤千尋氏が、ご自分の会社のカレンダーに毎月掲載した、御愛蔵の品六十点について書かれた随想、解説で、後に一冊にまとめて出版された」ものです。
自由で囚われることのない眼でいろいろなやきものを見、教養深く楽しくてしかも分かり易い表現で語りかけます。
かつて日本にやきものの好きなこんな素敵な方がいらっしゃったのだと、嬉しくもまた勇気づけるられました。
機会がございましたら、石洞美術館を訪ねるとともにこの本をご覧下さい。