暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

菊地克典さんの作品の紹介

菊地さんご夫妻は長野県の筑北村の山村に住まわれてますが、そこは材料の木の種類に恵まれているとのことです。
菊地さんは今回12種類の木(欅、栃、栗、楡、栓、タモ、キハダ、ミズメ桜、桑、山桜、胡桃、杉)を鑿などで削り、漆(これも樹液)で拭いて作品に仕上げました。
木にはそれぞれ特性があり、それを生かして作り上げるています。
かつて最後の宮大工棟梁といわれた西岡常一さんの木に対する深い想いを本(「木に学べ」(小学館))で読んで、とても感動したことが思い出されます。
木は伐採されてもその後何年も生き続けます。
木の不思議と菊地さんの木と漆に対する想いが重なります。
なお奥さんの陶器に漆をかけた陶胎漆器も作られています。
ご覧いただければ幸いです。

(栃・レンゲスプーン)

(栗・角小皿)

(栃・汁椀(小))

(タモ・だ円盆)

(栃・平鉢)

(陶胎漆器・片口 大)