暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

「村田森の器展」を見て

先日(8月7日)、伊勢丹新宿店の和食器コーナーで開催された「村田森の器展」(8/5〜8/18)を観てきました。
少し前の時代の漆器と組み合わせた展示になっていましたが、これはこれで面白い展示だと思いました。違和感がなく彼の作品の懐の深さが感じられました。
磁器の普段使いの楽しい器がたくさんありましたが、陶器も少しありました。
古典を踏まえて現代に合ったものを生み出そうとする、村田さんの器への果敢な挑戦に感心しました。
磁器も良かったのですが、陶器のめし碗に特に気に入ったものがあり、一点求めました。全体のバランスと内側の広さがとてもすばらしいと思いました。
すべての器は、内側の広さによって、盛ったときの使いやすさ、美しさが決まるような気がします。
もし可能であればご覧ください。

東京へは、村田さんの展覧会を観ることが大きな目的でしたが、かねてより行ってみたいと思っていた、鎌倉にあるonariNEAR及び「なると屋+典座」へも寄ってきました。
NEARでは偶然にも祥見さんとお会いでき、器のお話をいろいろと伺うことができました。祥見さんは考えのしっかりした、素敵な方でした。お店もシンプルで展示の仕方もすばらしいと思いました。小野哲平さんのぐい呑みと祥見さんの著書「うつわ日和。」を譲っていただきました。この本からは祥見さんの器への深い思いが伝わってきます。
なると屋では、季節感のある美しい料理をいただきました。ここにはまだ日本が生きていると思いました。
村田さんの器展の案内状

うつわ日和。