暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

ほんものの器を求めて

この2月18日から20日まで2泊3日で、夏の企画展の相談と自分なりのほんものの器を求めて出かけました。
寄らせていただいた所は、石川県能美市の青窯さん、加賀市山中温泉のきん斎さん、山中漆器伝統産業会館、八木繁さん宅、長野県筑北村の菊地克典さん宅です。
青窯さんでは焼物を見させていただきました。青窯さんは九谷焼では特異な存在です。いわゆるきんきら金の器ではなく、過去の器(古九谷、伊万里、古染め等)を基本にしどんどん新しいものをつくり続けています。美しく、使いやすくしかもリーズナブルな値段で提供してくれます。窯の姿勢に共感しています。
他の所では、漆器を見させていただきました。特にきん斎さんのはつり茶托、八木さんのお椀、菊地さんのすり漆の器はとても気に入りました。
漆器は丈夫で美しく使いやすいのに、残念ながら現代ではあまり使われていません。よって、良心的にほんものの漆器を作ろうとしている方は大変な苦労をしています。お客様に少しでも使っていただけるように私も努力したいと思っております。