暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

盃の四季①

もし私が酒盃に出会わなかったなら、私は器屋を始めなかったかも知れません。
20代の後半に結婚したときに、友人からお祝いとして本郷焼きの酒器セットをいただきました。
このことがきっかけとなり、気に入った酒器でお酒をいただくとよりお酒か美味しくまた楽しくなることに気がつきました。
それから酒器狂いが始まり、今でも続いております。
今後、私の好きな酒盃について時おりこのブログに書きたいと思います。
一回目は、辻村塊さんの伊賀釉盃です。
これは、小田原の菜の花のギャラリーで辻村さんが個展をされたときに求めたものです。
形と釉薬の美しさに惹かれました。飲みやすく自然釉は野山の緑を連想させます。
親戚からいただいたこごみ(山形県の月山から採取)を肴に盃を重ねました。

                                (盃 辻村塊)

                    (こごみのおひたし:器 粉引き楕円鉢)