暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

前野直史著「SLIPWARE」(スリップウェア)について

古いスリップウェアといっても、ヨーロッパ各地やアメリカ大陸で焼かれたものもあります。
今回前野さんがこの本で取り上げたもの(ロンドンのPaulさんYumiさんご夫妻からいただいた陶片)は、「おそらく18-19世紀頃に掛けてイギリスの窯業地であるスタッフォードシャーあたりを中心に作られたと考えられているある特徴的な一群のやきもの」です。
もともと日本にスリップウェアを日本に紹介したのは民芸運動の先駆者達ですが、その特徴的な一群のやきものは前野さんを長年夢中にさせまた作陶を志す
きっかけにもなったものです。
前野さんはこれらの陶片を一人占めにしないで、多くの人とその価値と内容を共有しようとこの冊子を作られました。前野さんの深い思いが伝わってきます。
この冊子は当店にもありますので、機会がありましたらご覧下さい。