暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

李義則著「陶磁器の道」 文禄・慶長の役と朝鮮陶工(新幹社)

最近この本を読みました。
この本は在日二世の著者が、自分の体験から「やきものの歴史にこそ両国の交流原点が秘められていると悟」り、「その歴史的関連の中でも文禄・慶長の役の折りに西国大名に連行されてきた朝鮮陶工たちの運命に焦点を当てたいと思」い著したものです。
ともすれば陶磁器の歴史は、朝鮮の関係においても日本側からだけ述べられることが多いのですが、それは一面では日本の勝手な解釈になってしまうこともあります。
この本には改めて朝鮮陶磁とは何かを考えさせられました。