暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

「韓国のやきもの」(姜敬淑著山田貞夫翻訳淡交社刊)を読んで

この本は副題に「先史から近代、土器から青磁白磁まで」と付いているように朝鮮の焼物の流れを網羅しています。
日本では朝鮮の焼物を曖昧な感性・呼び名で表現していることが多いのですがが、それは一面では朝鮮の歴史をきちんと見てないことからくるのではないかと思います。
この本では特に高麗時代の青磁、朝鮮時代の紛青沙器、白磁を時代概観、特徴、変遷などについて分かり易く詳しく述べています。
焼物を見て何を感じるかは人によって様々ですが、その歴史を知ることによって少しでも客観的な見方が出来るのではと思います。
ミテシリソ シリテナミソ とは正にその通りだと思いますが、このような時代にはやはり知ることも大切なのではないかと思います。
朝鮮の焼物を知るのに良い本が出版されました。