暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

盃の四季

加藤静允さんの染付ぐい呑み(盃の四季⑧)

京都の杉本立夫さんと加藤静允さんは、お二人で長年年に一日だけ遊泥二人展を骨董店大吉で開催(2006年まで)されていました。 加藤静允さんの酒器を使いたくて、夜が明けないうちに並んだ懐かしい思い出があります。 加藤さんの器は古典に倣いながらも…

廣戸川酒造店さんを訪問しました(盃の四季⑦)

先日のNHK講座を受講してから、福島県の日本酒造りは昔とは違いかなりハイレベルにあるのだと認識しました。 酒に卑しい私にはかなりの刺激となりました。 今回須賀川に用事があったので知人の紹介もあり、天栄村大字下松本にある(役場の近く)廣戸川酒…

かぼちゃとズッキーニのサラダ(盃の四季⑥)

毎日暑いですね。 我家では夏になるとよくかぼちゃとズッキーニを食べます。 ズッキーニは初めて食べたときは全然美味しいとは思いませんでしたが、ゴーヤと一緒で食べているうちにだんだん癖になってしまいました。 今回は焼いたズッキーニを冷やして梅味噌…

ふられ男コップ酒?(盃の四季⑤)

以前にもこブログで紹介いたしました勝見充男著「骨董屋の盃手帖」という本の中に、このことについて書かれています。 写真のコップは恐らくそこに掲載されている写真のものと同じてのもの(昭和初期の型ガラスコップ?)だと思いますが、私もこのコップが好…

山椒を使う(盃の四季④)

京都の影響だと思いますが、ここ2,3年山椒を料理に多く使うようになりました。 今では毎日山椒を口にしてもあきません。 庭の山椒の新芽が出てからは、葉、花(蕾)、実といただきます。 煮物だけでなく、肉、魚にもよく合います。 山椒のように、地元で…

坂本茂木さんの盃(盃の四季③)

小鹿田焼の盃は私には少し小さいものが多いように思われるのですが、坂本さんの盃は少し大振りでしかもどっしりしていて存在感があり、酒大好きな私にはぴったりな盃です。 この盃は外側が打ち刷毛目になっていて全体に緑釉が掛けられています。景色も上々で…

青磁の盃(盃の四季②)

中国の青磁にはすばらしいものがたくさんありますが、値が高いものは買えないしまた安くても気に入らないものは買いたくありません。 この盃は明時代の青磁ですが、京都の大吉の杉本理さんが何年か前に東京で企画展をされたときに譲っていただいたものです。…

盃の四季①

もし私が酒盃に出会わなかったなら、私は器屋を始めなかったかも知れません。 20代の後半に結婚したときに、友人からお祝いとして本郷焼きの酒器セットをいただきました。 このことがきっかけとなり、気に入った酒器でお酒をいただくとよりお酒か美味しく…