暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

春の日の一品

自宅の周りにはさまざまな自然の恵みがあり、折に触れいただいております。
ふきのとうに始まり、よもぎ、たらの芽、あけびの芽、ふき、山椒など。
今回は福森雅武著「土楽食楽」に習い、かしわの花山椒鍋をつくってみました。
この鍋は昨年からつくり始めたのですが、花山椒は香りが葉ほど強くなくまた歯ざわりがさわやかで鶏肉ととてもマッチします。初めていただいたときは、身近にこんな美味しいものがあったのかと、とても感激しました。
しかし今回はもたもたしているうちに花がかなり開いてしまい(花が開かない4、5日間が勝負)、花山椒の持ち味をあまり生かすことができませんでした。正に一瞬の刻を捕まえていただくお料理のようです。
郡山地方は食材が豊富なので、このような季節を捕まえた料理がもっとあっても良いのではないかと思います。

                  (かしわの花山椒鍋:鍋 土楽黒鍋)

                  (山うどの酢味噌あえ:器 辻村塊)

                  (小松菜のおひたし:器 前野直史)