暮しの器 「むぎわら」の日記

元「暮しの器むぎわら」店主の独り言

2011-01-01から1年間の記事一覧

さんまの蒲焼と原発事故

秋の味覚さんまはこの時期になくてはならない食材です。 塩焼き、刺身、煮付け、蒲焼など。 毎年さんまが盛りになると、いわき市に住んでいる親戚の方がユーパックで1箱送ってくれます。そして毎日がさんま三昧になります。 しかしご承知のように今年は原発事…

「生きる力・美の力」展を見て

先日福島市へ行く用事があり、ついでに県立美術館に寄りました。 今回の企画は県内の6つの美術館の収蔵品を県立美術館に展示し、本県の震災に負けない姿勢を示しとともに、復興に向けて頑張っている県民の力になることを目的にしたものだそうです。 各美術館収蔵…

小鹿田焼の二つの窯元−テーブル展

当店では小鹿田焼は普段は坂本浩二さんの作品を主に扱わせていただいておりますが、今回はそれに加えて柳瀬朝夫さんの作品をテーブル展として展示することになりました。 柳瀬朝夫さんは小鹿田を代表する工人の一人ですが、作品は当店では今回が初めてです。 …

原発事故と枝豆ご飯

大震災と原発事故から半年がたちましたが、福島県では未だ復興の兆しが見えません。 これもひとえに原発事故のせいです。 被害が収束するどころか広がっています。米、りんご、柿、酒、秋冬野菜などこれからどうなるのでしょうか。 野田首相は国連でこの事故が…

「お話と食事の夕べ」について

お陰さまで当店も来月で3周年を迎えます。 心より感謝申し上げます。 さて秋の企画展(「陶と漆 3人の器展」期間10/29〜11/15)については先にお知らせしましたが、初日10月29日(土)に菊地さんご夫妻に当店へおいでいただけることになりました。 そこで…

金継ぎと村田森さんの白磁輪花カップ

この度の震災では多くの器が壊れたり欠けたりしました。 当店でも数十点の商品が粉々になったり一部欠けたりニュウが入ったりしました。 一番残念だったのは当店の看板娘であった坂本茂木さんの蓋付き大壺が割れたことです。 しかし壊れた中でも使えそうなもの…

安齊賢太さんの展覧会が鹿沼市であります

当店でテーブル展をさせていただいている安齊賢太さんの展覧会が、栃木県鹿沼市のギャラリータス・タスさん(HPあり)で「庄司千晶・安齊賢太二人展」ということで開催されます。 期間は明日(9月29日)から10月2日までです。 当店でのテーブル展は食器…

ペコリーノさんが営業を再開されました

薪窯で焼いた美味しいピザを提供しているペコリーノさん(鏡石町)が9月より営業を再開されました。 今回の震災で窯に大きな被害を受けしばらく休業されていましたが、窯の補修も完了し再開の運びとなりました。 材料も非常に吟味されており料理に傾ける情熱…

当店の今年の企画予定

今年は震災、原発事故などがありまた店主の怠慢もあり思うように企画できていませんが、12月までは下記の予定で進みたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 詳しい内容が決まり次第またお知らせいたします。 なお菊地さんご夫妻は現在松本市内で個展…

納豆かけご飯、玉子(卵)かけご飯

我家ではこれらのご飯は朝食の定番になっていて、納豆はほぼ毎朝、生玉子は3、4日に1回はいただきます。私の健康の元です。 最近はマスコミなどで玉子かけご飯が話題になっていて、これで町おこしをしているところもありますね(岡山県美咲町にたまごかけ…

9月19日(月)、23日(金)は営業いたします

9月19日(月)、23日(金)は祝日になっておりますが、当店では通常通り営業いたします。 お近くにおいでの際には気軽においでください。

室田嘉一郎さんの器

先日益子へ行った際に室田嘉一郎さん宅にお邪魔しました。 器を譲っていただくとともに秋の企画展へのご協力をお願いしてきました。 室田さんは長年益子にあって黙々と普段使いの器を作り続けて着ました。 研究熱心で新しい器にも挑戦しています。 変貌する益子…

小野正穂さん(益子)の湯呑・汲出し

先日益子に用事があり、その際小野さん宅に寄ってきました。 小野さんは今月丹波で個展があるということで窯を焚いていました。 この震災で大きな登り窯が壊れたため小さな薪窯で焚くしかなく、登り窯の修繕は来年にまたがってしまうとのこと。 いろいろ雑談し、…

六本木(東京)の美術館を歩く

三日目は東京です。 今回は東京の器のお店や美術館などを見てきました。 六本木には美術館が3つ(国立新美術館、サントリー美術館、森美術館)ありますが、 このうち2館だけ見てきました。 国立新美術館は今回初めてですが、建物がすばらしくまた企画(ワシン…

奈良井宿を歩く

二回目は奈良井宿です。 ここは木曽路にあって全長1kmにわたって独特の工夫をこらした家々が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区となってます。 木曽漆器の産地であり、長年にわたって塗櫛と曲物を中心に作り続けてきました。 今回はあまり時間がありません…

菊地克典さんの「木と漆の器展 2011夏」を見てきました

「大人の休日倶楽部パス」を利用して3日間出かけてきました(これまで3日間で12,000だったのが今回から4日間で15,000円になり3日間しか利用しない私にとっては実質的な値上がりです 残念)。 内容を3回にわたって掲載します。 一回目は菊地克典さんの個展…

初秋の花

今日から9月です。早いものですね。 福島県民は相変わらず放射能汚染に悩まされています。 マスコミでは誰が首相になるか大臣になるかなど騒いでいますが、県民にとっては誰でも良いから早く原発の収束と除線対策をとって欲しいと思っています。 彼らは自分たち…

菊地克典さんの「木と漆の器展 2011夏」が開催中です

長野県の筑北村で漆器を作り続けている菊地克典さんの個展が松本市内で開催されています。 菊地さんは木と漆の質感を大切され主に普段使いの器を製作しています。 木に残されたのみの表情が素敵です。 松本市方面にお出かけになる機会がございましたらご覧下さ…

夏野菜三昧

夏を元気に乗り切るには夏野菜を沢山食べることが大切だと思っています。 最近その野菜を沢山いただきこんな料理での夕食となりました。 ほとんどが畑で熟していますので美味しい野菜ばかりです。 料理はへぼでも材料が助けてくれます。 それにしても原発事故…

鶏肉の塩麹

塩麹に肉類をつますと少し身の締まりそれでいて柔らかくて風味の良いものに仕上がります。 これはお客様に教えていただき最近始めたのですが、私にとって新してしかも懐かしい味です。塩と麹はは偉大ですね。 肉類では特に豚肉があっているかもしれません(好み…

「サヨナラ、民芸。こんにちわ、民藝。」(里文出版)を読んで

この本は民藝に何らかの関係をもつ人たち(カバーの写真に名が写っている人)が、6つのテーマで2から3人で対談した本です。 対談者は「つくり手、売り手、使い手、そして、民藝について考える人たち」です。それぞれの立場から民藝について自由に述べられ…

菊地智子さんのテーブル展が始まります

当店の今年の後半の予定(テーブル展、秋の企画展)がまだすべて固まっておらず、いまだ皆様にお知らせできません。決まり次第お知らせいたします。申し訳ありません。(店主の怠慢だという声あり!) さてその中でも8月は長野県筑北村で作陶されている菊地…

いちい窯さんから織部の新作が届きました

いちい窯さんにはこれまでいろいろオーダーをして作っていただきましたが、今回も織部の皿を2種作っていただきました。 これまでのものの延長ですがいかがでしょうか。 織部の器はとても好きですが、現代の普段使いの器ということで今後も窯元さんの協力を…

お盆休みについて

当店のお盆休みは下記のとおりですのでよろしくお願いいたします。 8月16日(火)からは普通どおり(定休:毎週水曜日)営業いたします・ お盆休み 8月13日(土)から8月15日(月)昨夜郡山市の阿武隈川の河川敷で花火大会がありました。 久しぶりに…

広島平和記念式典に寄せて

今朝(8月6日)NHKテレビで広島平和記念式典が放映されました。 これまでこの式典の放映を最後まで見ることはなかったのですが、今回は特別な思いで全部見てしまいました。 原発事故により被災した福島県民として改めて放射能の危険性を確認したかったので…

夏の箸置き

箸置きは最近あまり使われなくなりましたが、私は食事の際これがないと箸の置き場所がないようで落ち着きません。 我家では夏は染付か白磁かガラスのものを使います。 中でも染付が好きです。 こんな小物も食事を楽しくしてくれます。 なお安斉賢太さんのテーブ…

かぼちゃをいただく

夏はかぼちゃの美味しい季節です。 いろいろな食べ方がありますが、我家ではよくかぼちゃのマヨネーズ和えをつくります。 かぼちゃをやや小さめに切り、電子レンジでチンしてマヨネーズで合えるだけです。 時間があまりない時やかぼちゃを多く食べたい時など…

真夏の夜の電笠

夏になるとガラス類が涼を呼びます。 年中付いているガラスの電笠も夏が一番似合うように思います。 この電笠は我家の8畳間のものですが、スイッチを捻ると水色の笠が光を吸収し暗闇を照らします。 この笠は昭和の初め頃に作られたものなのでしょうか。かつて大…

村田森さんの器が少しだけ入荷しました

今回村田さんにお客様の注文品を送っていただいた際に、他の器も少し入れていただきました。 いずれも使い易く、しかも表情があります。 機会がございましたらご覧下さい。 (白磁陰刻7寸かぶ皿、青白磁ひし形小皿、いわゆるメザシ皿)

山百合が満開です

一昨日お店に飾る花を近くの里山にいただきにいったところ、山百合が所々に咲いていました。 山百合は花も大きく美しくまた香りも強く、夏の里山の女王かもしれません。 しかし最近は里山は荒れているために花が雑草に埋もれてしまい、十分にその美しさが発揮…